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社員の多様性を包摂する「インクルーシブな組織づくり」に対する社会的要請は強まり、 企業の責任として実現すべき時代になっています。このセミナーでは、企業において悩みの種となりがちな 「障害者雇用」を競争力に転換し、組織力、社会的信頼、事業の発展などに結び付ける方法を学びます。

第1回:障害者雇用の義務化の背景と対策を知る

【日 時】11/6(月) 18:30~20:30
【講 師】文京学院大学 名誉教授 松為 信雄氏

  • 2018年度から精神障害者の雇用も義務化。どう捉えればよいか?
  • 障害者の就労支援が福祉から雇用に向かう中で、企業の果たすべき役割とは?

第2回:障害者雇用が企業の未来を拓く!

【日 時】12/4(月) 18:30~20:30
【講 師】アイエスエフネットグループ代表 渡邉 幸義氏

  • 障害者雇用はリスクと考えがち。それを強みにする方法がある!
  • 2016年度障害者雇用率ランキング2位、2020年までに1000人の障害者雇用を目指す企業からそのノウハウを伝授!

随時:フォローアップ

  • 疑問解消座談会
  • 専門家派遣による出張相談
  • 個別カウンセリング

【定 員】各70名(先着順)
【会 場】かながわ労働プラザ第3会議室
【受講料】各2000円(税込み)
【支払い方法】当日現金でお支払いください。
【申込方法】電話・FAX・WEB
【お問合せ】神奈川県立かながわ労働プラザ
TEL 045-633-5413 FAX 045-633-5416
お申込みフォーム https://ws.formzu.net/fgen/S10805224/

主催>神奈川県立かながわ労働プラザ
企画・運営>NPO法人よこはま地域福祉研究センター
後援>横浜市健康福祉局

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文部科学省初等中等教育局 特別支援教育課 中村 信一課長と竹内 ふき子会長


厚生労働省 職業安定局 雇用開発部 障害者雇用対策課 地域就労支援室
田中 歩室長と竹内 ふき子会長


厚生労働省 社会・援護局障害保健福祉部 障害福祉課 障害児・発達障害者支援室にて
石井 康進 障害児支援専門官と竹内 ふき子会長

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全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会の規約が東京全国大会総会にて改正となりましたので、
お知らせします。

内容の詳細はこちらのPDFをご覧ください。>>PDF(208 KB)

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2017年8月20日(日)~21日(月)第60回全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会総会およびPTA・校長会合同研究大会が文京シビックホール、東京ドームホテルの2会場で行われました。
今年のテーマは「つなぐ・つなげる・つながる~肢体不自由教育の広がる未来~」

東京ドームの向こうに見えるのが、会場の一つ東京ドームホテル 。ドームの語呂にちなんで1006室あるそう。

20日のメイン会場、文京シビックホール(東京ドームホテルから徒歩10分)

お揃いのピンクのシャツを着たスタッフの皆さんがお出迎え

1日目

開会式

20日の12:30から開会式が開かれました。
全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会 会長(東京都立城北特別支援学校PTA会長)の竹内 ふき子さんより、主催者挨拶として…

「60年前に立ち上がった全肢P連。みんながつながりたいという想いが続いて今があります。今年記念誌を作りました。50年前の資料を見る機会があり、その当時の方たちの熱意を感じました。」
「時代が変わり、向き合わなければならないことが、まだまだあります。
今度は、私たちの番です。ひとりではないから、できる。なぜつながるのか、どうつながるのか…
子どもたち、私たちの笑顔のために、今日の機会を、「気づき、感じ、経験の場」とし、皆さんの地域へ是非もち帰ってください。」

と客席の保護者、先生へ語りかけました。

<来賓あいさつ>

文部科学省 初等中等教育局 特別支援教育課長 中村 信一氏

厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部 障害福祉課長 内山 博之氏

東京都 教育長 中井 敬三氏

 

続いて、東京大会開催の準備に尽力された、全肢P連「東京大会」実行委員長(東京都立北特別支援学校PTA会長)の向野  りさ さんより歓迎のあいさつがあり、その後、感謝状の贈呈、閉式のことばで開会式は締めくくられました。

 

 

 


特別講演

「特別支援教育の現状と課題」
文部科学省 初等中等教育局 特別支援教育課長 中村 信一氏

特別支援教育の対象の概念図(義務教育段階) <クリックで拡大>


基調講演

「社会に開かれた教育課程の実現~子どもたちの生きる力を育むために~」
文部科学省 初等中等教育局 特別支援教育課 特別支援教育調査官 分藤 賢之氏

分藤 賢之氏

「総則」における各種用語について <クリックで拡大>


シンポジウム

「卒業後の進路・子どもたちの未来 ~つ・な・げ・る~」

全国特別支援学校肢体不自由教育校長会会長 田村先生のコーデイネートにより、シンポジウムが行われました。

企業・福祉・生涯学習等、各分野より、オリジナリティ溢れるアイデアや実績、ユニークな取り組み等が紹介され、子どもたちの未来に、希望と可能性が広がりました。また、労働行政・教育行政、それぞれの立場から障害者の就労や教育政策が改正されていることや今後の展望も伺い、障害者の卒業後の進路について社会全体で検討されている実感を持つことができました。

<シンポジスト8名>

(株)沖ワークウェル
代表取締役社長 津田 貴氏

(社福)東京コロニーIT事業本部
職能開発室所長 堀込 真理子氏

(特非)自立支援センターむく
PC工房 理事長 木村 利信氏

(特非)地域ケアさぽーと研究所
理事長 飯野 順子氏

保護者代表 全肢P連会長
竹内 ふき子氏

卒業生代表 在宅就労社員
鹿久保 芹菜さん

厚生労働省 職業安定局 雇用開発部
障がい者雇用対策課 佐々木 直人氏

文部科学省 初等中等教育局
分藤 賢之氏

「私たちに大切なつながりの輪」
全肢P連会長・東京都立城北特別支援学校PTA会長 竹内 ふき子さん

今回のシンポジウム参加を機に、現在中3の息子の今、そして卒業後のネットワークを考えてみました。また、それぞれのネットワークが息子にとって、どんな意味があるのか…。これらの繋がりを活かして残り3年間の学校生活をより豊かにしたいと思うと同時に、そうしなければ、卒業後の生活が心配でもあることに改めて気づきました。多くの保護者の方も卒業後に関しては様々な心配おありだと思います?本日は皆さんからたくさんのヒントを頂きたいと思っています。

「OKIワークウェルから伝えたい事」
(株)沖ワークウェル 代表取締役社長 津田 貴さん

株式会社沖ワークウエルは、全国50名の重度肢体不自由者の在宅雇用をしています。通勤が困難でもパソコンとインターネットを活用すれば、在宅で働けるのです。
我が社では、肢体不自由の生徒が社会で働けるよう、特別支援学校在学中から、出前授業・遠隔職場実習・遠隔肢体不自由児の皆さんが学齢期に社会性を身に着けることは社会人として生きていくために大切です。
「パソコンは皆さんにとって武器」大いに使って欲しい。就労のハードルは高いけれど、特別支援学校の先生・当事者・保護者・そして私たち企業が共に努力したことが身を結びだしています。

「働く形はひとつじゃない」テレワークの活用支援の立場から
(社福)東京コロニーIT事業本部 職能開発室所長 堀込 真理子さん

当事業本部では、ネットやスマホ、タブレットなど通信機器を活用して、テレワークを進めています(Tele=遠い・離れてとWork=働く・仕事)。働くことの魅力の一つは自分自身の成長だと思います。IT技術を身に着けることで、仕事の幅は大きく広がり、成長につながります。一方で、働くためには、技術を身に着けるだけではなく、人と共に生きる力、社会性を身に着けることが大切です。「自分を知る 自分を磨く」それを続けることは、自分自身の開いていない扉を開くことになると思っています。

「卒業後の進路・子どもたちの未来」
(NPO法人)自立支援センターむく 理事長 木村 利信さん

私自身生まれつきの障害があります。不安や心配は一生するかもしれないです。でも、だからといって夢をあきらめることはありません。
テクノロジーの進歩は目を見張るものがあります。パソコンの操作、ロボットの操作が視線ひとつで操作することができるようになりました。こういう機器を大いに活用して肢体不自由の方々の可能性を高めることができると考えています。

「学ぶことは、生きる喜び、学び続ける喜びを!」
(NPO法人)地域ケアさぽーと研究所 理事長 飯野 順子さん

障害や重い病気のために通所施設等の毎日の利用が難しい18歳以上の方に、自宅等に学習支援員が訪問して生涯学習を行う「訪問カレッジ@希林館」を運営しています。
学ぶことは生きること。そして生きる喜びです。誰にとっても、生涯にわたって生きる喜びがあることが大切だと思います。訪問カレッジの活動を通して分かったことは、たくさんありますが、「何歳になってもゆるやかではあるが、成長・発達をしているということ」です。毎日の積み重ねが、その人の存在を創ります。何歳になっても力は発揮できるのです。今が大切。今が失われないようにすることが重要です。

 

特別支援学校卒業生、鹿久保さんの社会人として生きる力強いコメントは、会場の多くの人に勇気を与えました。

「私の道」自分らしく生きる
(株)ブレイスエム 在宅就労社員 鹿久保 芹菜さん

障害を理由になにごともできないと決めつけてしまってはいけない
自分の可能性を決めるのは自分。夢を夢で終わらせたくないと思っています。


企業ブース

入口のや2階ホールロビーには、おむつ、自動車、教材、募債用品など、16社の企業が展示、試供品の配布、体験などのブースを出展しており、賑わいを見せていました。

「とうきょうist。」も販売されていました!
(株)ジ・アース教育新社

障害児向けの水着、ズボンのブース
倉敷スクールタイガー縫製(株)

2階のフロア―の一角では、マッサージサービス
(株)東京在宅サービス

意思伝達装置マイトビーは、視線に反応してパソコンを操作が可能に。(株)クレアクト


懇親会

1日目の最後はお楽しみの懇親会!

鹿本学園 庄司 伸哉 校長

懇親会の司会は光明学園の坂さん。
浴衣姿がお似合いでした。

美味しいお食事とともに会場が歓談の和やかな空気に包まれた頃、日本火消し保存会の粋な皆さんが壇上に登場。


江戸時代から伝わる伝統芸を披露してくれました!
日本火消し保存会 http://www.nihonhikeshihozonkai.org/

 

大会に参加された方々に、今回参加した感想などを伺ってみることに。

シンポジウムでは、卒業生代表として壇上に上がられていた鹿久保  芹菜(しかくぼ せりな)さんとお母さんを発見!在宅勤務のお仕事のことや、そこに至る経緯などをお話してくださいました。

ー今日はシンポジウムにご登壇されましたが、いかがでしたか?
初めてたくさんの方の前で自分の仕事について話をしたので、緊張しましたが、楽しかったです。

ー鹿本学園をご卒業されたそうですが、印象に残っている先生はいらっしゃいますか?
国語の古山先生。とてもやさしかったのを覚えています。

ー今のお仕事は、学校の就職相談で見つけられたのですか?
鹿本学園の進路相談で「東京コロニー」のIT技術者在宅養成講座があるのを知り、得意なパソコンを使った在宅就労を目指して、2年間勉強しました。そのあと、「株式会社ブレイスエム」を紹介していただき、働いて2年になります。毎日ではなく、週2~3日のペースです。

ー実際にお仕事ではどんなことをされているのですか?
ブレイスエムは、義肢装具士の方の個人クリニックです。私の仕事は、義肢装具士の方が書いた手書きの書類を見ながら、パソコンで請求書を作成することです。

ー(ITパスポート、基本情報技術者試験など)国家試験にも頑張って合格されたので、
これから(プログラミングなど)高度な仕事もこなせそうですね!

そうですね。試験は難しかったので、ここまで頑張ってきてよかったと思います。

次に、ロボットスーツHAL®の装着体験をされた山本 薫風(やまもと かおる)さんにお話しを伺いました。

これが「地に足をつけて歩く」ということか!

山本さんは、光明学園 高校3年生

ーロボットスーツ装着の経験は?
昨年は3回体験しました。今年は初めてです。このロボットを装着することで、普段使わない筋肉を使っている感じがします
ーロボットスーツは山本君の歩行にどんなサポートをしているのですか?
僕の場合、足首が全く動かないんですけど、ロボット装着によって足首の運動ができるようになり
歩けるようになります。
ー歩くってどんな気分ですか?
これが歩くってことなんだな!って感じです。「地に足をつけて歩く」すごく気分がいいです。
ーロボットスーツのチカラってすごいですね!
本当にそう思います。ロボットは、僕の身体機能の弱さを支えるだけじゃなくて、弱さを徐々に強くするリハビリ機能もあるんだそうです。そこが、更に嬉しいです。
ー山本君の夢はありますか?
僕は、今、いろいろなスポーツにをしてるんです。バスケット・ボッチャ・サンドサッカーなどいろいろです。できたらパラリンピックにも出たいなぁと思っています。将来の夢は、障害者にもっともっとスポーツを広めることです。

ロボットスーツを開発販売している
サイバーダイン株式会社の皆さん
https://www.cyberdyne.jp/

<ロボットスーツHALとは>
身体機能を改善・補助・拡張・再生することができるサイボーグ型ロボットです。身体にHAL®を装着することで、人」機械」情報を融合させ、身体の不自由な方をアシストしたり、いつもより大きなチカラを出したり、さらに、脳・神経系への運動学習を促すシステムです。

<HALの機能>
「歩きたい」と考えることで、脳は神経を通して必要な信号を、その動作に必要な筋肉へ送り出します。脳から神経を通じて筋肉へ送られた信号は、非常に微弱な信号として、皮膚表面から漏れ出してきます。HAL®は独自に開発したセンサーを皮膚に貼り付けるだけで、その“生体電位信号”を読み取ることができます。それによって装着者の意思に沿った動きをアシストしたり、普段より大きなチカラを出すことが可能になります。


2018年全国大会予告

来年2018念の全国大会は福井で開催されます。
キャッチコピーは、「むすぶ力 ひらく力 未来へつなぐ 福井のきずな」

福井県立福井特別支援学校 PTAの皆さん 次回は黄色いシャツ

「福井と言えば何を思い浮かべる?」
「越前がに~」「恐竜~」「めがね!」会場から声が挙がります。
来年の全国大会の開催地、福井を楽しんでくださいね~と福井特別支援学校のPTAの皆さんが和やかな雰囲気で福井の魅力をPRされていました。

 

 

 

 

 

 

2日目

分科会

分科会2日目は、6つのテーマに分かれて、全国の学校から選ばれたPTAの代表の方による分科会が始まりました。

第1分科会「学校」
「子どもたちの学校教育を支え、社会自立を育むため、学校との連携をどのように深めていくか

<発表テーマ>PTA活動を進めるための学校との連携の在り方
徳島県立板野支援学校

第1分科会では、もっと多くの会員の方がPTA活動に参加できるようになるためにどのようなことができるのかを、徳島県立板野支援学校独自のPTA活動の特色について紹介しながら発表されました。

助言は、東京都教職員研修センター
教授 三室 秀雄氏

左から 藤田さん 弘田さん 多田教頭



第2分科会「地域」

「子どもたちの将来にわたり安全で豊かな地域生活を支えるため、PTAは、地域との連携をどのように深めていくか」

<発表テーマ>地域に根差した特色ある教育活動の充実を目指して
鹿児島県立出水養護学校

第2分科会では、居住地域や学校生活において、交流を推進するために、また、地域生活や学校外の活動を豊かにするために、PTAのあり方について提案発表がありました。

助言は、筑波大学教授・付属久里浜特別支援学校
校長 下山 直人氏

左から、小路さん 森山さん 牧野教頭 ○○さん 

今年は、発表の後にワークショップの時間が設けられ、小グループで対話する機会があり、どの会場も活発な発言が聞かれました。


第3分科会「福祉」
「子どもたちの現在、将来の自立生活を支え確保するために、PTAは、福祉機関等との連携をどのように深めていくか」

<発表テーマ>福祉機関との連携について
青森県立青森第一養護学校

第3分科会では、青森第一養護学校の事例をもとに、多数の事業所との連携を図りながら、支援の拡充に努めている現状や、医療的ケアを実施している事業所の不足の課題などについて発表がありました。

厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部
障害福祉課 障害児・発達障碍者支援室
障害福祉専門官 
田中 真衣氏

左から 高橋教諭 齋藤さん 小田切さん 平川さん


第4分科会「進路」
「子どもたちの社会参加と自立の実現を目指し、ライフステージに合わせた支援をどのように行っていくか」

<発表テーマ>医療的ケアを必要とする児童・生徒の卒業後の進路~これからの在り方をPTAとしてどう支援していくか~
東京都立光明学園

第4分科会では、医療的ケアの必要な子供の保護者にとって、卒業後を控えての不安はとても多く、より正確な情報をえるために、PTAとしてどんな支援をすることができるか、在校生の実態を調査し、卒業生の声を聴くことで問題を考える機会となりました。

助言は、NPO法人地域ケアさぽーと研究所
理事長 飯野 順子氏

左から 久野さん 坂さん 伊丹さん


第5分科会「医療」
「子どもたちの健康・安全の保持を基本に、医療機関や従事者との連携をどのように深めていくか」

<発表テーマ>人工呼吸器を使用している児童生徒への対応~県モデル事業の取り組みより~
長野県稲荷山養護学校

第5分科会では、昨年度の件のモデル事業の指定を受け、人工呼吸器を使用している児童生徒について、教育上や保護者負担軽減の観点から、可能な限り付き添いを求めずに対応していくための整備、実践について、取り組みの報告とこれからを話し合いました。

助言は、東京都立東部療育センター 医師
益山 龍雄氏

左から 山口教諭 大久保さん


第6分科会「機器」
「子どもたちの可能性を広げ、生活を豊かにするコミュニケーション支援をどのように深めていくか」

<発表テーマ>茨木支援学校での取り組み
大阪府立茨木支援学校

第6分科会では、ニーズが高まっている「機器」について活用事例を紹介しながら、今後家庭と学校が「機器」の使用についてどのように連携していくことができるかということを発表しました。

助言は、国立特別支援教育総合研究所
情報・支援部 主任研究員 杉浦 徹氏

左から 木﨑さん 木下さん


保育の様子

大会中、子どもたちは、担当の保護者や先生方が見守るなか、会場内にある保育室で時間を過ごしていました。ボッチャや音楽演奏など様々なプログラムを楽しんだり、お昼過ぎには、東京ドームの周辺をお散歩する姿が見られました。

 

お話を伺った保育担当の保護者の皆さん

お昼過ぎ、たまたま保育室にいらした保育担当のお母さんにお話しを聞くと、「大会では、色々な学校の人と会えたり、以前の先生に久しぶりに会えることが楽しみなんです」と話てくださいました。

 

 

 

 


記念講演

テーマ「出張!ゴルゴ塾 命の授業
~言霊(ことだま)の力でもっと強くなれる もっと優しくなれる もっと楽しく生きられる」
お笑いコンビTIM ゴルゴ松本さん

松本さんが「どもー」と登場すると、会場の空気がグッと前に引き寄せられるのを感じました。
「みなさん、『おはようございます』って、もともとどういう意味で使われてたと思いますか?」
「お早く、お起きになりまして、ご健康おめでとうございます」って意味なんですよ。

漢字の意味・成り立ちから、その真意を探り、気づかされる「命の授業」…。
時に、「これって、僕のこじつけですからね。広辞苑には載ってません」(会場から笑い)と言いながら、それでも、言いえて妙だな、と思うことも多く、言霊からのパワーを浴び続けた時間でした。

彼の巧みな話術とともに、白板に次々と書いては消される沢山の漢字。全てをご紹介しきれないのですが、話の途中に何度か出ていた言葉をご紹介します。

「糸をよってよって、紡いで……未来をつくる」日々の「準備と用意」が未来をつくるんですよ。

継続は力なり、ですね。

締めは、お決まりのポーズで

 


記念挨拶

文部科学省 初等中等教育局 視学委員 菊池  桃子さん (残念ながら、写真掲載不許可)

【講師プロフィール】
1984年芸能界デビュー。幅広い芸能活動と一男一女の母として子育てを両立する傍ら、2012年3月法政大学大学院政策創造専攻修士課程修了。その後、母校である戸板女子短期大学の客員教授としてキャリア教育の講義を担当している。2016年7月より、文部科学省 初等中等教育局 視学委員。


閉会式

主催者挨拶をする全国特別支援学校肢体不自由教育 校長会 会長 田村 康二朗氏

南麻布2丁目、東京タワーの近くに「肢体不自由教育の発祥の地」があります。
1932年(昭和7)曹渓寺というお寺の前にある児童公園の片隅には、小さな黒い石碑が建っているそうです。日本最初の肢体不自由児を対象とした教育がそこから始まりました。
その歴史を振り返りながら、未来の大会に向かって繋がっていきましょう、と田村校長より熱いメッセージがありました。

<大会宣言>

全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会 副会長
東京都立小平特別支援学校PTA会長の太田 律子さんより大会宣言文の朗読も行われました。

大会宣言文はこちら>>PDF

以上、東京全国大会をギュギュっと凝縮したダイジェスト版でしたが、いかがでしたでしょうか?
今後、具体的な内容が掲載された報告書(冊子)が配布される予定です。
今大会の会場準備・運営等を担っていただいたPTAのみなさん、本当にお疲れさまでした。
そしてご参加の皆さん、ぜひお住まいの地域でも大会で得たものを有効に活用されてください。

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(クリックで拡大pdf)


コンテンツ>

・ご挨拶
全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会
会長 竹内ふきこ

・「つなぐ、つなげる、つながる」~ 肢体不自由教育の広がる未来 ~
第 60 回全国肢体不自由特別支援学校 PTA 連合会総会
第 53 回関東甲越地区肢体不自由特別支援学校 PTA 連合会
PTA・校長会合同研究大会「東京大会」
日 時:平成 29 年 8 月 20 日(日)・21 日(月)の 2 日間
場 所:文京シビックホール・東京ドームホテル

・「特別支援教育の生涯学習化」を実感できる社会に
全国肢体不自由特別支援学校長会 会長 田村 康二朗(東京都立光明学園 統括校長)

・新ブロック長のご紹介

・新規加入校のご紹介

・「60 周年記念 東京大会」に向けて
第 60 回全肢 P 連「東京大会」実行委員長東京都立北特別支援学校
PTA 会長 向野 りさ

・東京大会から新たなつながりを!
第 60 回全肢P連「東京大会」実行委員会主管校東京都立北特別支援学校
校長 國保 とも子

・編集後記

 

 

 

 

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大会テーマ 「一人一人の主体的な姿を育む肢体不自由教育を目指して

会場近くにある駿府城(すんぷじょう)

期日:平成29年10月5日(木)~6日(金)

会 場:静岡県男女共同参画センターあざれあ
〒422‐8063 静岡県静岡市駿河区馬渕1丁目17番1号 アクセス

 講話
仮:インクルーシブ教育システムの理念を踏まえた 学習指導要領に向けて留意すべきこと
講師 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課 特別支援教育調査官 分藤 賢之 氏

講演  「心根を育む~一人ひとりを育み、共生社会にはばたく
講師 はままつフラワーパーク 浜松市花みどり振興財団理事長 塚本こなみ 氏

開催要項はこちら

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飯野 順子氏 プロフィール〉
日本女子大学文学部英文科卒・東京教育大学教育学部特殊教育学科卒
東京都養護学校歴任・東京都教育庁学務部義務教育心身障害教育課就学相談室・筑波大学 教授

 

第60回東京大会に全国のPTAや先生方をお迎えしたい!

竹内 飯野先生、この度は、60回目を迎える全国肢体不自由特別支援学校PTA・校長会合同研究大会にご協力頂くことになります。どうぞよろしくお願いいたします。
先生には、第1日目のシンポジウムでは、「生涯教育」をテーマにご登壇頂き、2日目の分科会では第4分科会の「進路」のアドバイザーをお願いしています。
先生は、長い間、特殊教育に携わられていらして、学校の先生方からはもちろん、医療や福祉の方々まで、幅広くつながりをお持ちで、皆さんから信頼をもたれていらっしゃいます。
本日は、肢P連のホームページにたくさんの方をお誘いしたいと思いまして、私に力を貸していただいて、東京大会への参加の呼びかけをして頂ける方・・・と思ったときに、以前から、お目にかかりたかった飯野先生にお願いしたいと思ったのです。よろしくお願いいたします。

飯野 そうですか。第60回、大きな節目を迎える研究大会ですね。私も、たくさんの方と出会い、お話しすることを楽しみにしています。
今日は、責任重大で、どんなお話をしたら良いかと、昨晩、いろいろ資料を集めたりしてお待ちしてました。また、今日は、私の現在の職場、「NPO法人地域ケアさぽーと研究所」に来ていただいてありがとうございます。ここは、医療ケアの必要な重症心身障害児・者に対して、社会参加・自立の機会を確保し、生活の質の向上を図る取り組みをおこなっています。

具体的には、在宅の重症児を訪問して「学ぶこと」を実現する「訪問カレッジ」や、重症心身障害児・者に質の高いサービスを提供する支援者を育成するために「重症児者のたんの吸引等医療的ケア支援者養成研修」などを行っています。壁に貼ってあるのは、訪問カレッジの皆さんです。いい写真でしょう?皆が、支援者と共に、良い学びをしているのですよ。

竹内 ホントですね。皆さん素敵な表情です。ずいぶん、いろいろの勉強をされているのですね。

飯野 そうなんですよ。約50年間、特別支援教育に携わってきましたが、今だからこそ、できること、しなくてはならないことがたくさんあり、5年後、支援者・ご家族・当事者、皆でチカラを合わせて頑張っているところです。

重度肢体不自由児だった妹の人生を不条理と感じた思春期の私

竹内 ところで、飯野先生は、どうして、特殊教育の道に進まれたのですか?

飯野 私は4人きょうだいの2番目に生まれました。実は私の末の妹が、重い肢体不自由児だったのです。父は医者でしたが、娘の重い障害は改善されるものではないと思っていて、訓練などもしていませんでした。思い出すのは、妹を溺愛していたこと。戦後間もない時期、美味しいカステラなどは妹に。それに、妹はお相撲が好きで、初代若乃花などがお気に入りでしたが、負けると大泣きするので大変です。
母は、そんな大変な子育てをしながらも愚痴ひとつ言わない優しい人でした。
当時、障害児を育てるという事は、今以上に好奇な目にさらされて、障害児を持つ母として情報もなく、孤独だったのではないかと思います。どんな思いで家族を、妹を支えていたのかと今でも思います。
私は、障害児がいる家族で、親の想いときょうだいの想いは違うと思います。
ある時、同じきょうだいでありながら、自分と妹の、将来にわたって障害を持ちながら生きる生き方の困難さを思い、あまりに隔たりがあることを、とても不条理だと感じたのです。
そう感じた頃、お転婆で、何事にも活発だった私は、内向化して、場面寡黙の子どもになりました。辛いだろう母をその手段もない中で、守りたいとも思いました。
きょうだいというのは、親と違うんですね、置かれている立場が違うんです。横並びで同列のつながり、私が障害を負ったかもしれないのです。
私が大好きだった学校も、妹は未就学で、何故?どうしたらいいのという想いが障害児教育に関心を向かわせたのだと思います。

竹内 そうなんですか。私は、中2の男子が肢体不自由で、兄が高3で、今、大学受験勉強中です。
兄弟は親と違って「横並びで同列のつながり」とうかがって、なるほどと思います。
現在も、弟と、家にいるときは一緒によくいる兄弟ですが、お兄ちゃんは、どんなふうに弟を思っているかしらと改めて思います。
親としては、兄には、障害のある弟がいることをプラスにするように成長してもらえたらと願っているのですが・・・。

60回の節目の東京大会 皆さんに持って欲しい参加の視点

飯野 今年の東京大会は、第60回だそうですね。
障害児教育は、本大会のテーマである「つなぐ・つなげる・つながる」まさに、そうして
60年を経てあるものだと思います。
今も、相模原のやまゆり園のような痛ましい事件があるなど、意識が後退したり、新たなビジョンであるインクルーシブ教育が謳われたり、まだまだ変化し続けています。それでも、是非これまでの歴史を動かし、歴史を切り開いてきた方々の熱い思いを理解し、今、私たちが、どのような立ち位置にいるのかを問い、未来に向けて歴史意識を持ちながら参加して欲しいです。
障害児教育の歴史を振り返る時、私もその現場にいて、対峙した3つの転換期(ターニングポイント)についてお話します。

< 就学猶予者0をめざした取り組み>

私が教員になった当時、就学猶予は、障害児にとっての等しく与えられるべき教育の場を奪っていました。入学も選抜によって許可され「教育が可能かどうか」で入学の可否が判断されます。
就学猶予の申請は、保護者が提出するのが決まりで、「本当は入学させたいのに・・・」と無念の思いで書類を出した保護者が沢山いました。
でも、その時、保護者の方々が流した涙のひと粒ひと粒が、大きな流れとなって「教育下限論」などの壁を乗り越えて、特殊教育の幅を広げることの実現につながったのです。それが「養護学校義務制」です。

<高等部の訪問教育の始まり>

現在、就学猶予で学校に行けなかった人が、訪問教育をうけているのをご存知ですか?特別支援教育の歴史の中で、高等部訪問教育は、制度面で大きな課題がありました。入学を希望してもその願いが叶わない方が多くいました。入学できないことをあきらめる一方で、「一日も早く実現してください」と何度も何度も涙を流して懇願されたこともあります。その声や願いが届き、平成9年に制度化されました。

< 学校での医療的ケア>

この問題についても、一番頑張ってきたのは保護者の皆さんでしょう。
でも、文部科学省も厚生労働省も時代を見越し、先見性をもって、学校で対応すべき医療的ケアについて、対応していたと思います。医療的ケアの課題は、平成元年頃に浮上してきました。当時「医療的ケアの必要な子どもは、病院に入院すべきで、教育は必要ない!」が大方でした。「教育下限論」の再来かと思いました。最も高い壁は「医師法」という法律の壁でした。
その厚くて高い壁を崩したのは、PTAの方々の動きでした。「いつまで待機すれば」という手記を作成し、保護者の精神的、物理的、心理的負担の実情を理解してもらうようにしていました。保護者を中心にして多くの方々とつながり、歴史を動かしたのです。

竹内 過去を振り返り、今を考えることは、とても大事ですよね。
3点を伺っても、どれだけ沢山の対話の後に実現されたことか、保護者だけでなく、学校・行政・医療機関など、様々な方のご苦労があったことが想像できます。
でも、残念ながら、保護者の中には、昔は昔・・・というような声も聞くことがあります。

「動く時がある」

飯野 障害児教育は、いつも課題山積です。新たな課題に向き合い、今から始める時にも、その始めた一歩から歴史のプロセスが始まります。
私は、新たな道をつくるプロセスについては、昔について知識として知る必要はないと思っています。そのプロセスの渦中にいた人の想い・熱意を知って、未来を創る原動力にすればよいのです。

竹内 そうですね。過去の人や組織の想いや熱意を知って、私達は、様々なことを学ぶのではないかと思います。学んだ私たちは、今、直面する問題を解決するチカラを持てているのかもしれませんね。私も、この役員になって、たくさんの方々に出会いましたし、知らなかった障害児教育の仕組みや障害児が育っていくための制度についても知りました。知ることの大事さを感じています。

飯野 事が成就するには「時」があります。「時」が必要です。動かなかったら0です。行動すれば、その積み重ねで課題が成就します。これまでの歴史がこのことを証明しています。

竹内 私も全肢Pの会長をさせて頂いて、3年目。
全国の肢体不自由特別支援学校やそのPTAがつながって、全ての会員に理解が及ぶことを目標にしています。
全国大会に参加できる人は、ごく一部だけれど、3年間のうちに、全国大会以外にも、全国で行われている大会で保護者や先生方が、共に素晴らしい研究や実践報告をされ、その地域でのつながりを深めています。また、連合会のホームページもリニューアルし、全国の保護者の方々がつながれる場もできています。研究大会の場はもちろんのこと、大いに私たちがつながれること、また、その先に可能性があることを伝えたいと思います。
飯野先生のお話を伺ってより一層、想いを強くしました。

学校と保護者の対話によって、成長する障害児教育

飯野 私は、外部専門家という立場で、とてもたくさんの授業を観ています。どの授業でも、子どもたちは生き生きとして素晴らしいし、感動があります。
「教師の専門性」とは何だろうと先生方は悩むのですが、子どもは先生が大好き。先生を信頼しています。子どもが学ぶ喜びを感じ、子どもの気付きや発見を促し、感動できる授業を行うことが大事です。どうしたら、それができるかといえば、「観察力」でしょう。子どもの喜びや感動を見つけられないとしたら、専門性が低いと言わざるを得ないでしょう。「専門性」は身近なことの中にあります。

竹内 保護者として授業を観るとき、自信のある先生とない先生がいて、自信がない先生の授業はそれ(自信のなさ)が子どもに伝わるんじゃないかとドキドキしちゃうこともあるんです。

飯野 「先生と一緒に遊びたい。学びたい。」という子どもの気持ちに共感して、自信をもって授業ができるように保護者の皆さんも先生を育てて欲しいと思うんです。先生の背中を押して欲しいのです。
先生も「子どもを知る」という点では、保護者から学ぼうとすることが大事です。先生は、子どもの背景や心理について情報を持っていますが、日常生活の具体的な情報を、保護者の方は持っていますので、小さなことであっても伝えるようにして下さい。

竹内 保護者もどうしたら良いかわからない。先生に、どう伝えたらいいかわからないことも多いのかもしれません。

飯野 学校教育は、保護者の期待と先生の実践が合致してこそ、価値が大きくなります。
それは、常につながっていないとできないことですよね。

竹内 そう思います。例えば、面談などの場では、先生が7、保護者が3程度の話す量のような気がします。先生のほうが学校の方針や、一方的な子どもの状況を話される。親の話を聞くことに重きがない気がするのです。本当は、家ではこうだけど、学校ではどうしている・・・といった話をしながら子どもを育てる方向性を一緒に探れるとよいのですが。
研究大会では、6分科会を設けていますが、分科会で共通する目的は、「子ども・保護者・先生」
がどのように連携してそれぞれのテーマの課題解決ができるかを考えることです。

飯野 質の高い授業にするために、各学校では授業改善を懸命に行っています。毎日の授業を通して、保護者の方々と共に、子どもの変容を見つめ、共感し考えることは、更にその質を高めることに役立つはずです。

竹内 そうですね。保護者は、学校の先生方の努力をあまり知りません。先生も、声高に、授業開発等様々な努力をされていることをおっしゃらないから、なおさら気づけないのです。
もっと伝えてくださったらいいなと思います。

飯野 それはいいですよね。教員だけじゃなくて、校長先生たちも、意識が高い方がたくさんいます。私は「シンプル・スリム・ストレート」を基調とした授業づくりが大切であると思っています。学ぶこと、そして学ぶ喜びを毎日積み重ねることによって、蓄積した力を発揮して、ある時、花開きます。そんな学びを皆で創って行くことが大事ですよね。

竹内 時々、親同士で話しているとき、我が子のことを「こんな成長があった!」なんていう話を聞くと勇気がでますし、可能性を感じます。
東京大会では、文部科学省の分藤先生に、これからの障害児教育について大きなラウンドで基調講演をして頂きますが、各分科会では、様々なテーマで、対話を大切に、大いに検討し、意義ある時間にしたいと思います。

飯野 今求められているのは、「主体的・対話的な深い学び」です。授業は子どもが主人公の舞台です。子どもたちの人生を豊かにすることは、肢体不自由の子どもたちに関わる人、皆の願いだと思います。子どもたちを常に観ている力を結集してよい時間にしましょう。

今、障害児教育の場でも話題の中心である医療的ケアについて

飯野 「子どもの心に寄り添う医療的ケア」をこれまモットーにしてきました。教育の場で、この理念を実践するには看護師との協働が重要になります。看護師が生きがいを感じて働ける学校であることが必要です。
医療的ケアは、それそのものが教育の働きかけであるのです。
例えば、たんの吸引時、①声をかけて行うことでコミュニケーション力をつける ②自分の体の状態やコンディションの良し悪しを確認する力をつけることです。
単に安全に吸引するのではなくて、学校で行う医療的ケアにどんな意味があるのか、教員との協働体制でどのように行ったらよいかを検討していくことが、重要になってくると思います。

医療的ケアの研修ができる事務所2階スペース

痰の吸引を人形を使って練習

竹内 医療的ケアを学校でもしてほしいという意見が、とても多くなっていますよね。そして、先生ではなくて、看護師に処置して欲しいという意見も多いです。

飯野 そうですね。医療が加速化し、超重症化している現在、保護者の皆さんの要求がエスカレートしてきているとの声も聞きます。
先生としては、どうして看護師が積極的に特別支援学校での医療的ケアを担ってくれないのかと思うことが多くなっているようですが、医療機関で行う医療的ケアと異なる環境で、医療的ケアをどうしたらできるのかを検討しなくてなならないのです。

竹内 2年前、全国大会が熊本で行われたとき、熊本の特別支援学校の医療的ケア体制では、病院と学校とのつながりがしっかりあり、看護師さんも安心して医療的ケアに臨まれている状況を観ました。なかなか、そういった仕組みは、自治体によっても異なるのですね。

飯野 そうですね。自治体によって、こういった制度や仕組みはずいぶん違うようです。
全国大会は全国各地から先生や保護者が集まります。また行政関係の方もいらっしゃいます。そういう意味では実態の様々知り、どうしたら良いか、まさに考えるチャンスです。

分科会の発表も大きな意義があります。平成10年だったでしょうか。福岡の大会で、医療的ケアが、肢体不自由児の「内面の主体形成に良い影響を及ぼしている」ことが発表されました。だからこそ、子どもに対する医療的ケアの教育的側面についても丁寧に整理して行う必要があることもおっしゃっていて、とても刺激を受けたことを思い出しました。それまでは、「法律に抵触している」「責任は誰がとるのか」など、大人の側の課題ばかりが語られている中で、多くのことに気づかされました。

障害者差別禁止法によっての肢体不自由児・者の進路への影響は?

飯野 新たな制度が誕生して、すごく変わったことがありますね。
例えば「放課後デイサービス」です。今や、特別支援学校の授業が終わると、放課後デイの送迎の車が駐車場にいっぱいになります。皆さんは、こういった現象をどう思っていますか?
子どもたちにとって、放課後居場所があればよいのか、もう少し議論が必要と思います。
基本的に、障害児・者は地域で生きていきます。そのために、障害児・者が地域で生活し続けられる地域をどう創るか考えることが大事だと思っています。
教育・医療・福祉・就労など、あらゆる分野の取り組みが地域の中で融合して、つなげ、つながり、適切に利用できるようにすることが大事です。

私は今、障害児・者への生涯教育を充実させたいと思っています。でも、まだまだ、始まったばかりの分野です。生涯教育というと趣味と捉えられて「ぜいたく」と言われることもありました。でも、どんな障害をもった人でも学び続けられる環境があることは重要なことです。
新制度に示されているようなインクルーシブ社会を目指すためには、まだ着手されていないことも多く、一足飛びに誰でも取り組める制度とはなりません。多くの人と対話も必要だし、調査や研究も積み重ねる必要があります。

竹内 親としても子どもの進路については切実です。
介護施設への入所しか選択肢がないのは、非常につらいです。自分の余暇や学びの場があったらと切実に思います。これまでは、「入れる施設を探す」ことが大事と思っていたけれど、違うのですね。どんな暮らしの場が必要なのか、考え、対話していく必要がありますね。

理事長の飯野さん(左)、竹内PTA会長(中央)、学習支援員の宍戸さん(右)

飯野 学齢期の子どもだけではなく、大人にも学びたい気持ちや興味関心はあり、学ぶ必要はあるのです。今、私が行っている「訪問カレッジ」では本人主体の生涯学習を目指しています。シンポジウムでは「訪問カレッジ」の発表をします。学びの中で興味が広がると、その人の生きる世界が広がります。人や場所、時間を限定しない幅の広い暮らしができます。それは、喜びのある生活です。

私の妹は、重度の障害者でしたが、1966年(昭和41年)にイタリアの会社が開発したオリベッテイという電動タイプライターで、絵を描けるようになったのです。
その時の妹の喜び、また、きょうだいとして、私の喜びは大きかったです。「横並びの負担感」が軽減されました。
人は、皆、自分の持つ力を発揮して生きることが必要です。

夢のある生活・豊かな人生のために・・・大きなテーマになりますが東京大会も、有意義な対話をしていきましょう。

竹内 本当にありがとうございました。東京大会、とても楽しみです。

 


NPO法人地域ケアさぽーと研究所
東京都小平市小川西町4-34-2
西武新宿線・国分寺線小川駅下車西口から徒歩3分
電話: 042-403-3229 (月水金 10:00-12:00のみ対応)
FAX: 042-403-3229
http://mcare.life.coocan.jp/mae/index.htm

News


平成29年度 第60回全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会総会
第53回関東甲越地区肢体不自由特別支援学校PTA連合会
PTA・校長会合同研究大会「東京大会」 開催要項 【第二次案内】

研究主題>
肢体不自由のある子供たち一人一人の生きる力を育むために、PTA活動はどうあるべきか
「つなぐ・つなげる・つながる」 〜肢体不自由教育の広がる未来〜

文京シビックセンター25階スカイラウンジからの眺め

 

期 日 平成29年8月20日(日)、21日(月)の2日間
会 場
・文京シビックホール(大ホール) 〒112-0003 東京都文京区春日1-16-21 アクセス
・東京ドームホテル 〒112-8562 東京都文京区後楽1-3-61 アクセス
※文京シビックホール⇔東京ドームホテル移動経路

 

参加・懇親会・宿泊のお申し込みについて
内容の詳細はこちら>pdf

今回大会は WEB(インターネット)申込になります。
お申し込みはこちら 
https://www.mwt-mice.com/events/zspi60th/login

※お電話での申込・変更・取消はお取り扱い出来ませんのでご注意下さい。
・WEB 登録後に返信メールが届きます。申込内容をご確認願います。
・WEB 登録が出来ない環境にある場合は問い合わせ下さい。
申込締切は、6月16日(金) 6月23日(金)※延長となりました
※大会参加費は、入金後の取消返金はございませんので、ご注意下さい。

【請求書及びホテル利用券の発送について】
申込締切後に大会参加費・懇親会費請求書及びホテル利用券を発送いたします。
7月上旬頃到着予定です。 ※ホテル利用券はホテルお申込みの方のみとなります。

【大会参加費等の振込期限について】
費用振込は7月25日(火)までにお願いいたします。

【注意事項】
◎請求書発送後の変更はWEBにて出来ません。変更は問い合わせ下さい。
◎ホテルは、先着順とさせていただきます。

News


平成29年度(第49回)北海道・東北特別支援学校肢体不自由教育
校長・PTA会長合同研究協議会
福島大会 開催要項

2日目会場:福島県立郡山支援学校

期日:平成29年6月8日(木)~9日(金)

第1日目:郡山ビューホテル 本館 アクセス
第2日目:福島県立郡山支援学校  アクセス

研究協議会テーマ(部会)
校長部会:「北海道・東北各県の特別支援学校としての学校運営と諸課題」
PTA会長部会:「我が校のPTA活動と諸課題について」

講演
「3.11を振り返る ~ある特別支援学校の軌跡~」
講師:福島県立平支援学校 校長 門馬 栄氏

プログラムの詳細・申し込みはこちらPDF資料 ※締め切り5/17(水)

News


支援学校で福祉機器の体験会を開催しよう!

西村 顕(一級建築士)
横浜市総合リハビリテーションセンター研究開発課

私が働いている横浜市総合リハビリテーションセンターでは、理学療法士や作業療法士、ソーシャルワーカーなどの医療、福祉職が中心に福祉用具や住宅改造等の相談をおこなっていますが、私のような「建築職」がこの相談チームに加わっていることはめずらしく、当センターの大きな特徴のひとつとなっています。
私の役割は手すりの位置やスロープの角度、福祉機器などを本人や家族が使いやすいように考え、図面やイラストなどを用いながら家族や工務店、設計事務所に内容を伝えることです。

日々の住宅改造の相談の中で、低酸素脳症や重度の脳性麻痺のある子どもがいる家族からの依頼があります。相談の多くは、子どもが大きくなり、親の抱っこによる介助が大変になってきて、親はぎっくり腰も何回も経験しているという状況で、「なんとかして欲しい」という内容です。

ただ、子どもといっても20歳を過ぎている成人の方もたくさんいます。30歳代の娘さんを60歳代の父親が毎日抱っこでお風呂を入れていることもありました。このような現場に立ち会う度に、乳幼児期から同じような介助が何十年も継続されている現状に違和感を覚えることがしばしばありました。
もっと子どもが小さいうちから福祉機器や住宅改造の情報が適切に保護者に伝わっていれば、もう少し違った介助方法や住まい方があるのではないかと思うようになりました。

横浜市総合リハビリテーションセンター(横浜市港北区鳥山町 1770 番地)

そのような重度の障害がある子どもの住まいを少しでも改善したいと考え、まずは福祉機器に対する保護者の意識を探るために横浜市内の肢体系特別支援学校にアンケート調査を依頼しました。
その結果、とても興味深いことがわかりました。多くの保護者は福祉機器のひとつである「リフト」自体の存在はチラシや展示会等でよく知っていることが判明しました。ただ、子どもにリフトを体験させたことがある人はわずか1割だったのです。

リフトがあればすべて解決できるとは思っていませんが、私はこれまでの経験からリフトの設置環境や子どもの身体機能と吊り具との適合、保護者の操作能力等の条件が揃えば非常に有効に使え、家族のライフスタイルまでも改善できる有効な福祉機器のひとつであると考えていました。

そこで、この結果を特別支援学校の校長先生に伝えたところ、学校の中でリフトの体験会を開催することができるようになりました。
2011年度から「リフト体験会」と称して横浜市内の特別支援学校を巡回することをはじめました。一番はじめの学校では10組の家族が体験しました。参加者が初めてリフトを体験する場合は、リフトを体験する前と体験した後でアンケート調査をおこない、体験による心理的な変化を分析しました。
その結果、体験前後で保護者の意識が大きく改善されることが分かりました。リフトの印象や操作感などが体験前と比べると有意に向上しているのです。このような調査をおこないながら、横浜市内のすべての特別支援学校でリフト体験会を実施してきました。
その後、少しずつではありますが、学校に通う子どもからのリフトの相談件数は増え、自宅に導入する家族が増え始めました。リフト体験会が保護者の意識を変えるひとつのきっかけとなったのではないかと思います。

当初リフトは特徴の異なる3社のリフト(据置式、固定式、掛け替え方式)を用意していたので、同時に体験できるのは必然的に3組になります。リフトの体験は、1組あたり30分程度時間を要します。ですから、リフト体験会に参加してもリフトを体験していない間は、待ち時間がとても長くかかります。

体験型のブースも設置し、待ち時間も楽しく過ごせるように工夫

1校目の体験会の時にそのことに気づき、2校目からは、待ち時間対策としてタブレット端末や座位保持クッションの展示をおこなうようにしました。そしてその待ち時間対策として展示した福祉機器の種類がどんどん増えていき、段差解消機や階段昇降機、スヌーズレン、訪問入浴体験、福祉車両の展示まで拡大していったため、途中から「福祉機器体験会」と名前を変えて実施するようになりました。

展示スペースもはじめは、校内の教室やプレイルームだったのですが、学校によっては体育館でおこなうこともあります。また、横浜市内の特別支援学校だけではなく、近隣の川崎市や相模原市、鎌倉市の特別支援学校でも希望を募り体験会を実施してきました。2011年度は5校でスタートした体験会は、2016年度には11校まで拡大しました。

「毎日忙しいので東京の福祉機器展まで行くのが大変。通いなれている学校で体験できるのはありがたい。」 「東京で開催する大規模な福祉機器展は、入場者が何万人もいるので、子どもと一緒に行った時はお互い疲れて体調を崩したことがある。」等々。当初はリフト体験の効果検証を目的で実施していたのですが、参加の保護者からこのような感想や意見があったのです。
私はこの体験会を通して、保護者は福祉機器の情報が知りたくても、なかなかその情報にアクセスすること自体が困難だという現状を知ることができました。

福祉車両の展示

また、学校で福祉機器の展示会をすることは、教員への情報提供にもつながります。教員が福祉機器に対する知識を得て理解してもらうことは、子どもの自立支援や保護者との情報共有という視点からもとても重要だと思います。
身近に福祉機器や住宅改造の情報にアクセスできるシステムを構築し、将来を見据えた支援や保護者や支援者(教員等)の意識を変える取り組みはますます必要なことだと痛感しています。このような取り組みが日本全国に広がっていくことを期待しています。

〈参考文献〉
西村 顕:列島縦断ネットワーキング 神奈川「学校で福祉機器を体験しよう!」、ノーマライゼーション、第36巻第10号、PP.59-61、2016年10月