第43回肢体不自由児・者の美術展/デジタル写真展
令和7年1月24日(金)~26日(日)東京都文京区にある文京シビックホールにおいて日本肢体不自由児協会主催の第43回「肢体不自由児・者の美術展」及び「肢体不自由児・者のデジタル写真展」が開催されました。
テープカットセレモニーは、常陸宮妃殿下のご臨席の下、執り行われ、その後、作品をご鑑賞になられました。
常陸宮妃殿下が作品をご鑑賞になられている様子
受賞作品
お二人が全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会賞を受賞されました。
<絵画の部>「ごきげんな朝飯」
長崎県立諫早特別支援学校 高等部2年
坪井 俊 さん
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<書の部> 「人事を尽くして天命を待つ」
筑波大学附属桐が丘特別支援学校 高等部3年
鳥居 桜貴 さん
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表彰式
今年度は会場の都合もあり、会場に参集する形で表彰式が行われました。
<絵画の部>受賞者の坪井 俊さんへの表彰の様子
坪井さんは当日欠席されたため、日本肢体不自由児協会から後日、賞状とメダルをお送りいたしました。
また、表彰式の様子は日本肢体不自由児協会からアーカイブ配信が予定されております。
受賞された坪井 俊さんへのコメント
おめでとうございます!
近い未来に、少し贅沢な朝食を食べているところを描きたかったとのことですが、メニューは玉子かけご飯でしょうか。うみたての新鮮な玉子を炊き立ての熱々のご飯の上に割ってのせ、醤油を掛けて混ぜて食べる。日本人として一番贅沢な朝ごはんですよね!
作品を眺めていると、水彩絵の具の使い方を工夫されたことが分かります。玉子の黄身と白身が光って見えます。また、白色の使い方が絶妙です。玉子の白身とご飯の色が異なり、ご飯の粒が立って見えます。シズル感が溢れ、本当においしそうです。食べる前のワクワク感も伝わってきます。
ぜひ来年もまた応募してください。
<書の部>の受賞者の鳥居 桜貴さんへの表彰の様子
受賞された鳥居 桜貴さんへのコメント
おめでとうございます!
「人事を尽くして天命を待つ」とても深い言葉ですよね。実は私も座右の銘としています。鳥居さんは高等部3年生とのこと、今までの学校生活を謳歌し、ご自身のできることに精一杯挑んでこられたのだと思います。その様子がこの作品に表れています。一筆一筆に意思を込めて書かれたことが伝わります。
この春に大学へ進学されるという嬉しいニュースもお聞きしました。どんな未来が待っているのでしょうか、私も楽しみです。きっと支えてくれる人がたくさんいる筈です。これからも前向きに、自分の意思を表して、時にまわり道もしながら、豊かな時間を過ごしてください。併せてお祝い申し上げます。
開会式前の作品鑑賞時に受賞された鳥居さんとお会いし、作品制作への取り組みについてお話しさせていただくことができました。