全国大会(大阪)<ダイジェスト版>
令和7年8月20日(水)~21日(木)第67回全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会総会およびPTA・校長会合同研究大会が、グランキューブ大阪で行われました。
研究主題「肢体不自由のある子どもたち一人一人の生きる力を育むために、PTA活動はどうあるべきか」
今年のテーマは 「~なにわともあれ 友とつながり 共にいきる 大阪から愛と笑顔かがやく未来へ」でした。

企業ブースの様子
1日目
開会式

20日(水)の13時から開会式が開かれました。
<主催者あいさつ>

全肢P連 有吉会長
<来賓あいさつ>

文部科学省 初等中等教育局 視学官
(併)特別支援教育課特別支援教育調査官
菅野 和彦 氏

こども家庭庁 支援局障害児支援課
障害児支援専門官 縄田 裕弘 氏

大阪府教育委員会 教育長 水野 達朗 氏
<歓迎のあいさつ>
続いて、大阪大会開催の準備に尽力された、全肢P連「大阪大会」実行委員長(大阪府立東住吉支援学校PTA会長)の 小山様より歓迎のあいさつがあり、その後、感謝状の贈呈、閉式のことばで開会式は締めくくられました。

小山実行委員長
感謝状贈呈の様子
石川大会実行委員長を務められた谷畑 由佳様(石川県立いしかわ特別支援学校令和6年度PTA副会長)、そして全肢P連顧問で肢体不自由教育の充実と推進にご尽力いただいた田村 康二朗様に、感謝状を贈呈し、お二人からご挨拶を賜りました。
基調講演
「肢体不自由教育の充実と発展に向けて」
文部科学省 初等中等教育局 視学官
(併)特別支援教育課特別支援教育調査官
菅野 和彦 氏


肢体不自由教育の現状および国の動向について、豊富な資料をご用意いただき、配布資料の順に沿って丁寧かつ分かりやすくご説明いただきました。制度的背景や教育現場の実情を体系的に理解することができ、大変有意義な時間となりました。
また、コミュニティスクールと地域学校協働活動の一体的な取り組み、医療的ケアへの対応、そして卒業後の生活の充実に向けた生涯学習の在り方についても、具体的な事例を交えてご紹介いただき、今後の活動に活かせる多くの示唆を得ることができました。
分科会
代表発表校より課題の提示があり、その後、小グループに分かれてのグループディスカッションを行いました。参加者同士が積極的に意見を交わし、活発な情報交換の場となったことで、主体的かつ深い学びにつながる有意義な研究協議となりました。
最後には、指導助言者の方より、各分科会のテーマに沿った課題解決の手がかりとなる情報提供を含めたご助言と講評をいただき、今後の取り組みに向けた示唆を得る貴重な機会となりました。
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第1分科会「学校」 子どもたちの学校教育を支え、社会自立を育むため、PTAは、学校との連携をどのように進めていくか
指導助言者 大阪府教育庁 教育振興室 支援教育課 主任指導主事 石谷 真吾 氏 発表テーマ 「児童生徒の社会的自立を目指したPTAと学校の連携」 発 表 校 宮城県立船岡支援学校 |
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第2分科会「地域」 子どもたちの将来にわたり安全で豊かな地域生活を支えるため、PTAは、地域との連携をどのように深めていくか
指導助言者 大阪大谷大学 教育学部 教育専攻科長 発表テーマ 「地域社会の中で、当たり前のように手を取り合う障害理解促進の実現」 発 表 校 東京都立城南特別支援学校 |
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第3分科会「福祉」 子どもたちの現在、将来の自立生活を支え確保するために、PTAは、福祉機関等との連携をどのように深めていくか
指導助言者 こども家庭庁 支援局障害児支援課 発表テーマ 発 表 校 高岡市立こまどり支援学校 |
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第4分科会「進路」 子どもたちの社会参加と自立の実現を目指し、ライフステージに合わせた支援をどのように行っていくか
指導助言者 厚生労働省 職業安定局 障害者雇用対策課 発表テーマ 「PTAからも進路を拓く発信を」 発 表 校 滋賀県立三雲養護学校 |
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第5分科会「医療」 子どもたちの健康・安全の保持を基本に医療機関や従事者との連携をどのように深めていくか
指導助言者 発表テーマ 発 表 校 岡山県立岡山支援学校 |
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第6分科会「機器」 子どもたちの可能性を広げ、生活を豊かにするコミュニケーション支援をどのように深めていくか
指導助言者 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 上席総括研究員 発表テーマ 「視線入力をやってみた ~保護者の気づき~」 発 表 校 沖縄県立鏡が丘特別支援学校 |
分科会の様子
2日目
会員研修
「子どもの『今』と『その先』のために
~見通しを持った支援と連携の工夫~」
武庫川女子大学 教育学部
教授 宇野 里砂 氏



小児科医・大学教授として長年ご活躍され、特別支援学校の医療的ケア体制構築にも尽力されている宇野様より、「肢体不自由児の近年の傾向」や「ライフステージに応じた支援」についてご講演いただきました。
摂食や姿勢への配慮、子どもの意欲を引き出す関わり方、そして医療と教育の連携の重要性など、現場に根ざした温かく示唆に富む内容でした。特に、「気づいた時からの工夫がすべての子どもにとって有益である」「理解者=味方の存在が成長を支える」といった言葉は、多くの参加者の心に深く響きました。
今後の支援のあり方を考える上で、大きな示唆と励ましをいただいた講演でした。
全体会
<分科会報告>
大阪大会実行委員会から前日に行われた各分科会の報告を行いました。
<全体講評>
全国特別支援教育推進連盟理事長・岩井雄一様には、2日間にわたる研修の締めくくりとして、スクリーンを使いながら分かりやすく、丁寧にご講評をいただきました。
ご講評の中では、各分科会の報告に共通して見られた「無理なく、子どもたちのために」という姿勢に触れられ、PTAが教育の一翼を担う大切な存在として、学校と手を取り合いながら役割を果たしていることが改めて確認されました。
こうしたお言葉は、私たちの活動への励ましとなるとともに、今後の取り組みを進めていくうえでの心強い指針となりました。

全国特別支援学校肢体不自由教育校長会 会長・島添聡様より、「連携とは何か」「支援とはどうあるべきか」という本質的な問いを投げかける、示唆に富んだご講話をいただきました。
現場の教職員、保護者、行政それぞれに新たな気づきをもたらし、理解と協働を促す貴重な機会となりました。

閉会式
<大会宣言>

全肢P連「大阪大会」実行委員長(大阪府立東住吉支援学校PTA会長) 小山 真澄 氏
<開催地校長あいさつ>

全肢P連「大阪大会」副実行委員長(大阪府立東住吉支援学校長) 西浦 由夏 氏
<次年度開催地校あいさつ>

広島県立広島特別支援学校PTA会長 横田 君恵 氏
皆様のおかげで、2日間の大会を無事に終えることが出来ました。 来年、広島でお会い出来ることを楽しみにしております。



























