会報 第139号

 

会長ご挨拶

 

全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会

   会 長   有 吉 万 里 矢 

(東京都立光明学園PTA肢体不自由教育部門会長)

 

 はじめに、元日に起きた能登半島地震によりお亡くなりになられた方々に深く哀悼の意を表します。また、被災された皆さまならびにご家族の皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。被災地の安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

 年が明けて直ぐに、相談役の伴校長先生より石川県立いしかわ特別支援学校の杉江校長先生へご連絡していただきました。地震に因る被害が心配でした。杉江校長先生からは、七尾市以南の特別支援学校では各所の点検をしながら始業式に向けて準備、確認を進めているところ、七尾市以北の被害状況は非常に深刻であり各方面からの情報収集、共有を進めているところ、とのお返事をいただきました。

 1月9日(始業式の日)、石川県立七尾特別支援学校では、校舎壁や敷地内の駐車場及び通路の損傷が著しい状況であること、輪島市と珠洲市にある分校では学校再開の目処が立っていない状況であること、などの情報を共有していただきました。七尾特別支援学校の被災状況は学校HPからも発信されています。私たちの基盤は全国のつながりです。七尾特別支援学校は全知P連加盟校ですが、国立七尾病院内に分教室を持ち、かつ在宅訪問で教育を受ける生徒も在籍する学校です。私たちにできることの一つとして、七尾特別支援学校へ届くように、全肢P連から義援金を送りたいと考えております。現在、全国特別支援学校長会では特別支援学校災害義援金の受け付けを行っています。伴校長先生を通じて「令和6年能登半島地震における災害義援金についてのお願い」の案内をいただきました。詳しくは全肢P連HPに掲載の2月2日付記事「令和6年能登半島地震における災害義援金のお知らせ」をご覧ください。

 テレビのニュースで被災された方々が口にしていた「直ぐに助けに来てくれたのは地域の人たちだった。その人たちも当然被災していた。」という言葉が心に残っています。地域のつながりが希薄になりつつある昨今ですが、障害のある私たちの子供の存在を常日頃から地域に知っていてもらうことは、非常時、緊急時の備えになります。地域をしっかりとつなぎ、そのつながりを互いに少しずつ広げてまいりましょう。私たちにはつながりが不可欠です。好事例はもちろん、地域だけでは支えきれないような案件も皆で共有し考えてまいりましょう。

 令和6年度の全国大会は、主管校となる石川県立いしかわ特別支援学校が予定通り準備を進めてくださっています。会場は金沢市内にある本校舎です。今夏の状況は予断を許しませんが、全肢P連事務局として大会開催を全力で支援し、少しでも石川県の皆さまの助けになれるようにと存じております。先細りを危惧するPTAのつながりではありますが、石川大会の開催により、会員の皆さまに新たな結い目ができることを確信しています。今夏に石川県で全国大会を開催するというその意味を噛みしめ、皆さまには積極的にご参加いただきたくお願い申し上げます。

 

 ある冬晴れの昼下がり。スクールバスを降りた息子と家路に向かう信号待ちで、ふと後ろを振り返ると小学校低学年くらいの女の子が息子に視線を向けて怯えたように立ちすくんでいました。私は咄嗟に「怖くないよ、大丈夫よ。」と声を掛けました。その女の子は無表情のまま頷いたのですが、信号が青になると同時に走り出し、こちらの視線を感じなくなる場所まで行ってしまいました。そこまで行くと今度は走るのを止めて振り返り、こちらの様子を窺い始めました。暫くするとまた向き直って前進し、暫くするとまた振り返り、そしてまた前進し、振り返り。前進と振り返りを繰り返しながら息子の様子を観察していました。こういうことは日常茶飯事。慣れっこになっているはずの私でしたが、少し疲れていたのかもしれません。素直で剥き出しな子供の反応に、涙がこぼれそうになりました。悲しく、悔しく、息子に申し訳ない気持ちになりました。その女の子はきっと、障害児者と関わったことがないのでしょう。私も息子を授かるまでは同じでした。障害児者との接し方が分かりませんでした。障害児を育てるようになってからもなお、障害と向き合い、受容するにはとても苦しいものがありました。

 ある20代の青年が、重度重複障害のある同年代の青年と育んだ友情についてを語る会があり、参加しました。その会は各地の社会福祉協議会等の協力を得て定期的に開催されています。2人は北欧デンマークで約1年を共に過ごし、帰国後も互いに影響を与え合う唯一無二の存在になりました。「人は誰でも障害者になり得る、そしてまた、関わる機会さえあれば誰でも支援者になり得る。」会の中で青年が発した言葉にはっとしました。幼少期から障害児者と関わり、障害を特別なことと捉えることのない、垣根のない心を育てることが肝要です。そのような土壌があってこそ、ノーマライゼーションやインクルーシブという考えが成り立つのだと存じます。

 生活介護事業所への学習支援に取り組む事業に現在関わっています。私たちの子供の将来に向けて非常に大事な取り組みです。現在は文部科学省委託事業ですが、今後携わる企業が各地に増えることを期待しています。「特別支援学校卒業後は関わる人が限定されてしまう、だから支援を充実させてほしい。学びを継続したい。」生活介護事業所に通う障害当事者の言葉です。

 併せて、医療的ケアを必要とする外出が困難な重度重複障害者への訪問型学習支援についても、今後の展望を考えるべき重要な事業であると捉えています。

 関係する皆さまのご尽力により学齢期の子供たちの生活は満たされてまいりました。ありがとうございます。その分、その充実した時間が卒業後に途切れてしまうことに不安を抱いております。特別支援学校を卒業しても沢山の人、同年代の仲間たちと関わる時間を持てるように、そして学びを継続し学習意欲を満たすことができるように。重い障害があっても豊かな時間を過ごせるように。私の今年のテーマにしたいと存じております。

 

 引き続き、会員の皆さまには本連合会の活動にご理解ご協力を賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

相談役ご挨拶

全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会

    相談役  伴  光 明

(全国特別支援学校肢体不自由教育校長会会長・東京都立あきる野学園統括校長)

 

 全国の肢体不自由特別支援学校PTA会員の皆様、こんにちは。全肢P連相談役、全肢長会長の伴光明(ばん みつあき)です。

 はじめに、令和6年能登半島地震で被災された方々に心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。能登半島のある石川県においてはもちろん、新潟県、富山県などにおいても被害が出ていると聞いています。暖かく安心な日々の暮らしが一日も早く戻るよう、ご祈念申し上げます。

 

 私たちは、各地で起きた様々な災害の記憶と共に生きています。当事者としての辛い経験を持つ方は大変多くおられます。当事者ではなくとも、直接、あるいは間接に多くの情報に接して胸を痛めてきた方はさらにたくさんおられます。

 辛く悲しい記憶を乗り越え、現在、そして未来へと生きていかねばなりません。命を大事にしなくてはなりません。それには奮い立つ力、勇気が必要です。人と人がつながることは、その力や勇気を生み出す源になります。「つなげる・つくりだす・そだてる」全肢P連の取り組みが会員のみならず共に生きる多くの人にとって生きる意欲を奮い立たせるものであってほしいと思います。

 

 全国の小学生に向けて、「大谷選手のグローブ」が届きました。小学部のある特別支援学校にも、しっかり届いています。あきる野学園では3学期の直前に届きました。せっかくなので始業式の校長の話の中で紹介することにしました。「メジャーリーグでホームラン王に輝いたのは誰でしょう?」と全員に問いかけましたら、小学部3年の車いすにのった男の子が、「オオタニ!」と一番大きな声で応じてくれました。スター選手のもっているオーラは浸透しています。

 子供たちには夢をもって成長してほしいと思います。夢を育むためには、世の中にいるたくさんのカッコいい大人の姿を見せてあげたいもの。それは、スポーツ選手であったり、身近な職業のプロであったり、子を育てる親の姿であったりと、様々です。

カッコいい大人に憧れて、努力して力を付けたら、後は思いっきり自分らしく全力を尽くせばいいんだ、大谷選手の「憧れるのをやめましょう」という名言は、卒業を控えた生徒たちによく噛みしめてほしい言葉でした。

 高等部の3年生になって、社会の大きさ、深さをちょっと知って、憧れていた世界が遠いもののように思えてしまう人が、たまにいます。焦る必要はないのですよ、と接するように心掛けています。むしろ、よく気が付いたね、と褒めてあげたいところです。進路の問題はどんな人にとっても悩ましいもの、自分らしくベストを尽くしたことに自信と誇りをもちましょう。人のつながりの中で必ず道はつながっていきます。

 

さて、前号でお伝えした「ミラコン2023~未来を見通すコンテスト~第6回プレゼンカップ全国大会」は社会福祉法人日本肢体不自由児協会(日肢協)様との共催による運営も円滑に進み、午前中は美術展/デジタル写真展の表彰会場、午後はミラコンFINAL STAGEと、たいへん華やいだ明るい一日となりました。全国各地で開催された地区大会で一位となってFINALに進出してくるだけあり、アイデア、表現力に優れたプレゼンが並びました。AI電動車いす、ドローンを使ったバリアフリーなどのアイデアはSociety 5.0社会での彼らの活躍に期待が広がるものでした。アイドルの公演を見たい、という自然な動機から社会に踏み出した体験は若者らしさが弾けていました。今後動画視聴や「はげみ」特集号等で、皆様にもご紹介されるものと思います。ぜひ、ご鑑賞ください。

 

 子供たちは社会に生きる人々に希望を与えるかけがえのない存在です。

 私たちは、子供を真ん中にして集まった保護者と教師の集いです。子供たちへの感謝と敬意をもって、この子たちの素晴らしさを社会に伝え広めていけるよう、努めてまいりましょう。今年もよろしくお願いいたします。

令和5年度ブロック活動報告

■北海道・東北ブロック   

北海道・東北ブロック長  宮本 民
 (市立札幌豊成支援学校PTA会長)

 

 北海道・東北ブロックでは、令和5年6月20日(火)に宮城県立船岡支援学校が主管校となり、第55回北海道・東北地区特別支援学校 肢体不自由教育校長・PTA会長合同研究協議会「宮城大会」をオンライン形式で開催いたしました。

 研究協議では、「北海道・各県の特別支援学校としての学校運営と諸課題」、「わが校のPTA活動と諸課題」のテーマで各校の取り組みを報告し合いました。

 講演会では、宮城教育大学の准教授 寺本淳志 氏により、「重度肢体不自由児のICT活用~ご家庭での長期間における実践から~」というテーマで大変貴重なお話をいただきました。

 この宮城大会は平日の午前中に開催され、私は子供を学校に連れていき、そのまま学校の会議室で校長と参加させていただきました。私のように重度の肢体不自由児を育てていると、夜やお休みの日ではなかなか子供を預けたり、看てもらえたりする事業所がないため、今回のように平日、学校にいる時間帯での開催はありがたかったです。

 今年度は初めてのPTA会長、更にはブロック長を務めさせていただいたことで、他の学校の取り組みを知ることができました。これをきっかけに、児童生徒数の少ない学校ですが、他の保護者に共有し、子供たちにとってより良い学校生活を目指して積極的にPTA活動に参加できるようにしていきたいと思いました。ありがとうございました。

 

関東・甲越ブロック

◆関東・甲越ブロック長 柳 恵美
 (栃木県立のざわ特別支援学校PTA会長)
 

 コロナウイルス感染症が猛威を振るっていた近年、中止やWeb開催が続いていた関肢P連大会ですが、第59回大会を第66回全肢P連大会と合同で「栃木大会」として開催しました。

 対面開催にあたり栃木の実行委員会では感染症対策など様々なことを想定して準備してきました。大変暑い中ではございましたが、4年振りの対面開催に、全国各地からたくさんの方々を宇都宮の地にお迎えできたことを大変うれしく思っています。

 各分科会、情報交換会では限られた時間の中で、全国の皆様とたくさんの情報交換・交流をもつことができ有意義な時間となりました。また、皆様の子供を思う気持ちにはとても感動いたしました。お忙しい中、全国から参加していただきとても感謝しております。

 この1年、たくさんのPTA会員の皆様に支えられて、全肢P連・関肢P連大会を行えたと思っております。この経験を活かし、これからもより良いPTA活動を行っていきたいと思います。本当にありがとうございました。

 

出展企業ブースも大盛

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中部ブロック

◆中部ブロック長 片岡 ひろみ
 (富山県立富山総合支援学校PTA会長)

 

 令和5年5月19日に、中部地区肢体不自由特別支援学校PTA連絡協議会が、富山総合支援学校で開催されました。「子供たちの社会自立を促す活動」をテーマに、対面とzoomを組み合わせたハイブリッド形式での実施となりました。対面での参加者には、オプションとして、校内見学や避難具の紹介も行いました。避難具は重点的に整備したもので、後に参加校より本校の避難具を取り入れたとの報告を受けました。また、令和5年10月5日から6日にかけて、中部地区肢体不自由教育研究大会(福井大会)がオンデマンド視聴形式でWeb開催されました。前回の協議会に引き続きWebで有意義なディスカッションが行われました。

 

 今年度の中肢大会は、リアルな対面での参加とオンラインによる遠隔地からの参加の両方の利点を活かし、議論が充実した内容となりました。会員同士が情報交換や学びの場となることを考慮し、今後も皆で工夫し協力して、より良い会にしていくことを期待しています。ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうごさいました。

 

近畿ブロック

◆近畿ブロック長 松原 育子
 (兵庫県立のじぎく特別支援学校PTA会長)


本年度の近畿地区肢体不自由特別支援学校PTA連合会では、昨年度からWeb会議システムを活用してのハイブリッド(参集とオンラインの併用)による開催としました。オンライン導入は参集の負担を軽減することができ、今後も有効な活用が期待される一方で人間関係が構築されていない状況でのオンラインでの意見交換には課題も多いと感じました。

 令和5年7月4日(火)に行われた近畿地区肢体不自由特別支援学校PTA連合会・校長会合同夏季研修会では、第1部で第66回全国大会発表校によるプレ発表(テーマ「機器」)第2部では「PTA活動の工夫と取組」について発表していただきました。

 1月25日(木)に行われる冬季研修会は、こころとからだの発達相談塾MABA代表 中野弘治氏による「家庭で活かせる動作法」の講演をハイブリッドで開催しました。

 1年間近畿ブロック長として関わらせて頂けた事が貴重な体験となりました。ありがとうございました。

2023年7月 近肢P連夏季研修会@大阪ドーンセンター(ハイブリッド開催)

 

2024年1月 近肢P連冬季研修会@大阪ドーンセンター(ハイブリッド開催)

■中国・四国ブロック

◆中国・四国ブロック長 花元 晴美
 (岡山県立早島支援学校PTA会長)

 

 今年度も6月1日~2日に、中国・四国地区肢体不自由特別支援学校PTA連合会総会「岡山大会」をオンラインにて開催いたしました。オンライン上ではありましたが、近隣の地域の肢体不自由特別支援学校のPTAの方々と交流できたこと、とても嬉しく思いました。

 研究協議会では岡山県立岡山東支援学校より「学校」をテーマに提案発表があり、創意工夫を凝らした学校への愛情あふれるPTA活動が紹介され、会員一同、自校での取り組みへのモチベーションがさらに上がりました。また、本校前校長でもあるIPU環太平洋大学教育経営学科特任教授 髙橋章二 氏に、長年の特別支援教育に携わったご経験から貴重な講演をしていただき、無事に会を終えることができました。

 

 また、11月に高知県立高知若草特別支援学校よりYouTube配信にて第39回中国・四国地区肢体不自由特別支援学校PTA連合会研修会高知大会が行われました。土佐希望の家 医療福祉センター長 吉川清志 氏に「Withコロナ」をテーマに感染対策と教育について、また、高知県立障害者スポーツセンター所長 北村大河 氏による、障害者スポーツについての講演をしていただきました。感染対策についての知識やスポーツが社会とのつながりを得るツールとなることを学ぶことができ、とても有意義な研修会となりました。

 

 今年度は中四国ブロックではオンライン上の活動が主になりましたが、これからも同志としてつながるPTAを大事に活動して参りたいと思います。

 一年間ありがとうございました。

 

■九州ブロック

◆九州ブロック長 深野 麻衣
 (鹿児島県立鹿児島特別支援学校PTA会長)

 

 令和5年10月に、九州地区肢体不自由教育研究大会鹿児島大会が開催されました。「参集型の方が思いがストレートに伝わるのに…」と悔しい思いをしながらのオンライン開催でしたが、九州各県より約30校の参加がありました。

 『PTA・地域との連携』をテーマにした分科会では、大分県と宮崎県の2校より、「つながりを取り戻そう!」、「PTA不要論を超える」という今まさに直面している問題への提案があり、元特別支援学校校長の大学特任教授より助言をいただきました。その助言の中で、「PTAは学校、保護者同士の最高の応援団、パートナー。よりよい学校づくりはお子さんの最高の応援になる」との言葉がとても心に残りました。

 PTA座談会では、アフターコロナのPTA活動について意見交換を行いました。難しいながらも工夫されて活発に活動している学校もあり、違った視点を学ぶことができました。

 逆風吹き荒ぶPTAですが、子供たちを真ん中に保護者と先生方と協力し、よりよい学校づくりができるような活動を続けていきたいと思いを新たにしました。

 

 

 

令和5年度新規加入校紹介

和歌山県立たちばな支援学校

 

 本校は安政南海地震(1854年)による津波が村に襲来した際に、濱口悟陵が稲むらに火をつけて村人を救った『稲むらの火』の逸話で有名な和歌山県有田郡広川町にある知肢併置の特別支援学校です。

 平成3年4月に開校し、小学部、中学部、高等部が設置されています。令和5年度は知的障害教育部門に186名、肢体不自由教育部門に14名が在籍しています。

 学校教育目標に(1)確かな学力をつける(学力) (2)健康な心とからだをつくる(健康) (3)豊かな人間関係をきずく(社会性) (4)主体的に生きる力をはぐくむ(自主性)の4つを柱に掲げ、生涯学習の基礎となる生きる力の育成を目指しています。

 近年、児童生徒の実態が多様化してきており、教科の指導とともに、自立活動の指導の充実に取り組んでいます。これからも、一人ひとりの自立と社会参加を目指して、子供たちの笑顔と活気あふれる教育活動を進めていきたいと思っています。

 

 

和歌山県立みくまの支援学校

 

「生きぬく力・豊かな心」を育てる

 

本校は、山と海に囲まれた和歌山県新宮市にあり、参詣道で有名な世界遺産の熊野三山が近くにあり、和歌山県南東部、三重県との県境に位置し、本州最南端の特別支援学校として、平成2年に開校しました。

 本校は、知的障害・肢体不自由のある児童生徒が学ぶ特別支援学校で、小学部、中学部、高等部を設置しており、令和5年度(5月1日現在)は、89名の児童生徒が在籍しています。本校の基本目標である「生きぬく力・豊かな心」を育てることを目指し、児童生徒の社会参加と自立に向けて、日々取り組んでいます。また、和歌山県南部にあたる新宮・東牟婁地方で唯一の特別支援学校として、「地域の中にある、地域と共にある学校」を目指しています。

 育友会活動は、3つの専門部(文化部、体育部、防災研修部)を中心に、行事への参加や文集作り、避難経路の確認や防災研修等に取り組んでいます。

 

全肢P連事務局長退任・就任のご挨拶

退任のご報告

全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会

  前事務局長 國保 とも子

 

しぴれんの皆様

 この度3年間の任期満了を迎えました。この3年間に、3人の会長にお仕えし、ほぼコロナ禍を過ごしてきました。その間大切にしてきたことは、現会長の想いを大切にして形にすること、全肢長会との絆を深め、子供たちの活動を支えること、でした。コロナ禍で初めてのことも多かったですが、事務局員と共になんとか大過なく務めることができたかなと思っております。

 

 理事、評議員、各ブロックの事務局をはじめ全国の会員の皆様のご理解とご協力に感謝いたします。今後のしぴれん活動の充実を祈願しご挨拶といたします。ありがとうございました。

 

新任のご挨拶

全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会

  新事務局長 山﨑 久美

 

 この度、1月から全肢P連事務局長の大役を担わせていただくことになりました。山﨑久美と申します。國保前事務局長の3年間の任期満了に伴い、後任として新任いたしました。全肢P連会員の皆様が、会員と子供たちのために気持ちよく活動できるよう、会長を支え、本会に関わる諸団体との連携を図り事務局員とともに力を尽くしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 令和6年1月1日、正月気分を一掃させる能登半島沖を震源とする最大震度7の地震が発生しました。被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、心より哀悼の意を申し上げます。

 

 私は、令和4年3月(令和3年度)東京都立葛飾特別支援学校(知的校)の校長を最後に、定年退職いたしました。私の38年間の教員生活のうち34年間は肢体不自由校にて勤務し、校長としても東京都立城南特別支援学校で従事いたしました。

 PTA活動は、ヒラの教員時代から子供たちの健やかな成長のためにとても大切なものだと思っていました。また、私が特別支援学校(養護学校)の教員としての専門性を高めるため、また、子供たちの理解を深めるために保護者の方々から多くの事を学ばせていただいて、管理職までの道を歩ませていただいたと思っております。

 これまで全肢P連大会には、主幹教諭、副校長、校長として参加してきました。京都で行われた全肢P連結成50周年の記念大会には、主幹でしたが初めて参加させていただきました。お母さま方のパワーと肢体不自由教育の歴史の重さを感じ、教員として力量をもっと高めていきたいという思いを強くしたのを覚えております。その後も参加する度に、全国の取り組みを知ることで、視野を広げることができ、また同じ子育てをする親としても、皆さんから学ばせていただき、毎年、楽しみに参加しておりました。

 コロナ禍のため3年間ほど、さまざまなことに制限が設けられる世の中が続き、全肢P連の活動も工夫をしながら続けてきました。やっとコロナが5類感染症に移行され、以前の日常が戻りつつあります。この間に工夫した方法や便利なやり方は継続しつつ、規制のない世の中では、直接、会って言葉を交わし、気持ちを分かち合えることを大切にして、これまで築き上げてきた絆を、さらにつないでいきたいと思います。

 退職時に、まさかこの職に就任するとは夢にも思っておりませんでしたが、このようなご縁をいただき、保護者、教職員、全肢長会の校長先生のお役に立てることを大変うれしく思っております。教員時代の恩返しという思いで、微力ではございますが務めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。