全国大会(栃木)<ダイジェスト版>
令和5年7月30日(日)~31日(月)第66回全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会総会およびPTA・校長会合同研究大会が、栃木県総合文化センターで行われました。
今年度は第59回関東甲越地区肢体不自由特別支援学校PTA連合会 PTA・校長会合同研究協議会との合同開催となっております。
研究主題「肢体不自由のある子どもたち一人一人の生きる力をはぐくむために、PTA活動はどうあるべきか」
今年のテーマは 「未来につながる いちご一会 歩みだそう とちぎから」
メイン会場の栃木県総合文化センター
企業ブースの様子
1日目
開会式
30日(日)の12:45から開会式が開かれました。
<主催者あいさつ>
全肢P連 有吉会長
<来賓あいさつ>
文部科学省 初等中等教育局 視学官
(併)特別支援教育課特別支援教育調査官
菅野 和彦 氏
こども家庭庁 支援局障害児支援課
障害児支援専門官 縄田 裕弘 氏
栃木県教育委員会 教育長 阿久澤 真理 氏
<歓迎のあいさつ>
続いて、栃木大会開催の準備に尽力された、全肢P連「栃木大会」実行委員長(栃木県立のざわ特別支援学校PTA会長)の柳 恵美 様より歓迎のあいさつがあり、その後、感謝状の贈呈、閉式のことばで開会式は締めくくられました。
実行委員長 柳 様
とちまるくん
感謝状贈呈の様子
「北海道大会」実行委員長 松田 朝美 様(北海道手稲養護学校 前PTA会長)の代理で同大会主管校の鎌田 典子 校長にお渡しさせていただきました。
全肢P連 第21代会長 空岡 和代 氏
(東京都立村山特別支援学校 前PTA会長)
会長就任中は新型コロナウイルス感染症対策のため、皆様の前で直接お話しいただけなかったので、一言ご挨拶をいただきました。
基調講演
「国の動向と肢体不自由教育の充実に向けて」
~子どもの学びを支えるために~
文部科学省 初等中等教育局 視学官
(併)特別支援教育課特別支援教育調査官
菅野 和彦 氏
肢体不自由教育の現状および国の動向について沢山の資料をご用意いただき、順に分かりやすくお話しいただきました。
また、全国の学校で取り組まれているICTを活用した取り組みについて動画を交えてご紹介いただき、ICTを活用することで子供たちの活動が広がっていくことを実感させてていだくことが出来ました。
分科会
代表発表校による課題の提示があり、その後、小グループに分かれてのグループディスカッションという流れで行いました。活発な情報交換の場になり、主体的で深い学びの研究協議となりました。最後に指導助言者の方から各分科会のテーマに沿って、課題解決の手がかりとなる情報提供も含めた御助言と講評をいただきました。
第1分科会「学校」 子どもたちの学校教育を支え、社会自立を育むため、PTAは、学校との連携をどのように深めていくか
指導助言者 栃木県総合教育センター 発表テーマ 子どもたちの笑顔と将来の社会参加につながるPTA活動 発 表 校 岡山県立岡山東支援学校 |
第2分科会「地域」 子どもたちの将来にわたり安全で豊かな地域生活を支えるため、PTAは、地域との連携をどのように深めていくか
指導助言者 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 上席総括研究員 発表テーマ 子供たちのために地域社会や保護者同士のつながりを取り戻そう! 発 表 校 宮崎県立延岡しろやま支援学校 |
第3分科会「福祉」 子どもたちの現在、将来の自立生活を支え確保するために、PTAは、福祉機関等との連携をどのように深めていくか
指導助言者 こども家庭庁 支援局障害児支援課 発表テーマ 発 表 校 山形県立ゆきわり養護学校 |
第4分科会「進路」 子どもたちの社会参加と自立の実現を目指し、ライフステージに合わせた支援をどのように行っていくか
指導助言者 厚生労働省 職業安定局 障害者雇用対策課 発表テーマ つながる思い、広がる世界 発 表 校 埼玉県立川島ひばりが丘特別支援学校 |
第5分科会「医療」 子どもたちの健康・安全の保持を基本に、医療機関や従事者との連携をどのように深めていくか
指導助言者 発表テーマ 発 表 校 愛知県立一宮特別支援学校 |
第6分科会「機器」 子どもたちの可能性を広げ、生活を豊かにするコミュニケーション支援をどのように深めていくか
指導助言者 帝京大学教育学部 発表テーマ 発 表 校 大阪府立光陽支援学校 |
分科会の様子
情報交換会
以前は会員同士の親睦を図るため懇親会を実施しておりましたが、今年度は新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後初となる集合型での開催ということもあり、飲食を伴う懇親会から形を変えて情報交換会を実施いたしました。
情報交換会は実行委員会で大会準備を進める中、「コロナ禍の緊急事態宣言の中で、保護者は様々な悩みを相談できずに孤独感やストレスを抱えている。とにかく人とのつながりをもちたい、顔を合わせて話がしたいのではないか」との思いから開催することとなりました。
多くの方にご参加いただき、会員同士の親睦を深める良い会になりました。
2日目
会員研修
「医療的ケア児と家族をめぐる課題と実践」
ひばりクリニック院長
認定特定非営利活動法人うりずん理事長
栃木県医療的ケア児等支援センター「くくるん」 センター長
髙橋 昭彦 氏
髙橋先生から医療的ケア児者の在宅医療と包括的な支援活動における問題点や実践内容など、幅広い視点でお話ししていただきました。
講演の中で、きょうだい児へのケアの取り組みについてのお話や、親が病気などで介護できなくなった際の対応などについてお話しいただき、医療的ケア児者への支援とあわせて家族への支援などの重要性を考えさせられる内容でした。
当連合会としても、きょうだい児支援と保護者支援の充実について国への要望を続けていきたいと思います。
全体会
<分科会報告>
栃木大会実行委員会から前日に行われた各分科会の報告を行いました。
<全体講評>
全国特別支援教育推進連盟 理事長 岩井 雄一 様よりスクリーンをつかいながら、二日間の研修内容についてポイントを整理しながらお話しいただきました。頭の中をきちんと整理することができ、もう一度気づきが生まれました。
全国特別支援学校肢体不自由教育校長会会長 伴 光明 様からは、情報交換会を中心に直接コミュニケーションを取ることの良さや、会員の皆様のつながりが広がっていくことの大切さについて、直筆のスケッチを用いて分かりやすくお話しいただきました。
閉会式
<大会宣言>
全肢P連「栃木大会」実行委員長(栃木県立のざわ特別支援学校PTA会長) 柳 恵美 氏
<開催地校長あいさつ>
全肢P連「栃木大会」副実行委員長(栃木県立のざわ特別支援学校長) 石井 亮 氏
<次年度開催地校あいさつ>
石川県立いしかわ特別支援学校PTA会長 藏野 紀夫 氏
皆様のおかげで、2日間の大会を無事に終えることが出来ました。 来年、石川でお会い出来ることを楽しみにしております。