全国大会(奈良)<ダイジェスト版>
奈良全国大会ご報告<ダイジェスト版>
2019年8月22日(木)~23日(金)第62回全国肢体不自由特別支援学校PTA連合会総会およびPTA・校長会合同研究大会が、なら100年会館、ホテル日航奈良の2会場で行われました。
研究主題「肢体不自由のある子どもたち一人一人が生きる力を育むために、PTA活動はどうあるべきか」
今年のテーマは 「えがおひろがるみんなの輪 奈良から始まる新しい時代」
メイン会場のなら100年会館
分科会、懇親会会場のホテル日航奈良
1日目
開会式
22日の12:30から開会式が開かれました。
<主催者あいさつ>
全肢P連 澤村会長
<来賓あいさつ>
文部科学省初等中等教育局特別支援教育課
特別支援教育調査官 菅野 和彦氏
厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部
障害福祉課 障害児・発達障害者支援室
障害児支援専門官 鈴木 久也氏
奈良県教育委員会 教育長 吉田 育弘氏
<歓迎のあいさつ>
続いて、奈良大会開催の準備に尽力された、全肢P連「奈良大会」実行委員長(奈良県立奈良養護学校PTA会長)の植月 智子さんより歓迎のあいさつがあり、その後、感謝状の贈呈、閉式のことばで開会式は締めくくられました。
福井大会実行委員長の清水 かおり氏
舞台準備中にも「せんとくん」登場
基調講演
「特別支援教育の動向と肢体不自由教育の充実に向けて」
~子どもの学びを支えるために~
文部科学省 初等中等教育局 特別支援教育課
特別支援教育調査官 菅野 和彦 氏
(1) 学校における【医療的ケア】の実施体制
(2)【卒業後を見据えて】生涯学習の重要性
(3) 新学習指導要領スタートについての改訂のポイント
沢山の資料をご用意いただき、順に分かりやすくお話しいただきました。。
分科会
代表発表校による課題の提示があり、その後、小グループに分かれてのグループディスカッションの時間があります。活発な情報交換の場になり、主体的で深い学びの研究協議となっています。最後に指導助言者の方から各分科会のテーマに沿って、課題解決の手がかりとなる情報提供も含めた御助言と講評をいただきました。
第1分科会「学校」 子どもたちの学校教育を支え、社会自立を育むため、PTAは、学校との連携をどのように深めていくか 指導助言者 宝塚医療大学 講師 橋本 輝幸 氏 発表テーマ 地域とともに歩むPTA活動を目指して 発 表 校 秋田県立秋田きらり支援学校 |
第2分科会「地域」 子どもたちの将来にわたり安全で豊かな地域生活を支えるため、PTAは、地域との連携をどのように深めていくか 指導助言者 株式会社オールケア守口 発表テーマ 子供たちと地域の未来のために ~共生社会の形成に向けてPTAができること~ 発 表 校 東京都立多摩桜の丘学園 |
第3分科会「福祉」 子どもたちの現在、将来の自立生活を支え確保するために、PTAは、福祉機関等との連携をどのように深めていくか 指導助言者 厚生労働省社会・援護局 障害保健福祉部 発表テーマ 発 表 校 長野県花田養護学校 |
第4分科会「進路」 子どもたちの社会参加と自立の実現を目指し、ライフステージに合わせた支援をどのように行っていくか 指導助言者 厚生労働省 職業安定局 障害者雇用対策課 発表テーマ 子どもも親も主体的に切り開く進路 発 表 校 京都府立丹波支援学校 |
第5分科会「医療」 子どもたちの健康・安全の保持を基本に、医療機関や従事者との連携をどのように深めていくか 指導助言者 発表テーマ 発 表 校 島根県立松江清心養護学校 |
第6分科会「機器」 子どもたちの可能性を広げ、生活を豊かにするコミュニケーション支援をどのように深めていくか 指導助言者 独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所 吉川 知夫 氏 発表テーマ 発 表 校 佐賀県立金立特別支援学校 |
分科会の様子
懇親会
1日目の最後はお楽しみの懇親会!
全国から集まった方たちがテーブルを囲み美味しいお食事とともに会場が歓談の和やかな空気に包まれていました。
会員同士の親睦を図る良い会になりました。
2019年全国大会予告
来年2020年の全国大会は島根で開催されます。
研究主題 「肢体不自由のある子ども一人一人が生きる力を育むために、PTA活動はどうあるべきか
~五輪でつなぐ日本から 島根でむすぶ縁(えにし)の輪~」
2日目
会員研修
「障害福祉と人格向上」 株式会社オールケアライフ 代表取締役 鎌倉 義雄氏
「福祉とは困っている人の役に立つこと」という考えのもとに、他では断られてしまった医療的ケアや重度の障がい児者の受け入れをされています。放課後等デイサービス事業においては利用者の約半分が医療的ケア児ということです。 障がい者は「十人十色ではなく、十人百色」と話され、利用者や家族に寄り添ったサービスを提供されています。また人材育成も大切にされており、「医療的ケアのできる看護師さんが見つからなければ、育てればいい」という発想で、希望の職員を、会社に在籍のまま看護学校に通学させています。すでにこの方法で数名の看護師が誕生し、福祉の考え方がわかる医療者として活躍されているそうです。 また事業所近くの小学校の校庭を借りて、お祭りを行い、地域との交流も実践されていました。
全体会 全体講評
<分科会報告>
奈良大会大会実行委員会から先日行われた各分科会の報告を行いました。
<全体講評>
全国特別支援教育推進連盟 理事長 宮﨑 英憲様よりスクリーンをつかいながら、二日間の研修内容をポイントを整理しながらお話しいただきました。頭の中がきちんと整理することができて、もう一度気づきが生まれました。
全国特別支援学校肢体不自由教育校長会会長 田村 康二朗様より 全肢P連と全国大会開催の意義について、お話をいただきました。
また、昨年起こった西日本豪雨等の災害について全肢P連と校長会が一体となった支援の取り組みついてお話しいただきました。
昨年度の西日本豪雨により被害が大きかった岡山県立倉敷まきび支援学校より、ご支援をいただいた会員の皆様へのメッセージを岡山県を代表して岡山県立岡山支援学校の河田校長先生が代読されました。
閉会式
<大会宣言>
全肢P連奈良大会実行委員長(奈良養護学校PTA会長) 植月 智子氏
皆様のおかげで、2日間の大会を無事に終えることが出来ました。 来年、島根でお会い出来ることを楽しみにしております。